遊戯王カードと言えば、昔は動物や悪魔をモチーフとした気味の悪いモンスターが主流でした。ところが、近年になって今風の可愛らしい女性のモンスターが数多く登場しています。
イラスト人気から、スリーブやマットといった関連商品に派生したり、二次創作も作られたりすることもあります。
イラストアドとは?
遊戯王カードの関連商品を買う際には、よく「アドを取る」といった表現をすることがあります。
オリパやボックスを購入した際に、購入価格から考えてアドバンテージ(有利)がある、という意味です。つまりは、良いカードを引いてお得になったということですね。
一般的にはその時の流行カードや高額カードを当てた際にアドがある、と言ったりします。一方、イラストアドの場合はカードの流行や性能はほぼ関係ありません。効果が残念でも、イラストさえ良ければアドがあることになります。
例えば、テーマデッキでイラストアドの高さを競い合ったり、全く話題にならないようなマイナーカードのイラストを語り合ったり…プレイヤーの間では色々な場面でこの言葉が使われています。
カッコよさを重視する見方もありますが、今回はかわいい系のカードにスポットを当てて行きます。
イラストアドのあるかわいい人気カード一覧
ブラック・マジシャン・ガール
言わずと知れた、超人気キャラクターです。
カードだけでなく、スリーブやプレイマットなど関連グッズも数多く販売されています。その豊富さは、他のキャラクターと比べても圧倒的です。
現在でもその人気は衰えておらず、様々な種類のカードが取引されています。
中でも注目したいのが、2000年の大会で優勝賞品として配布されたシークレットレアバージョンです。通称“シクガール”とも呼ばれており、度肝を抜く価格の高さから希少なカードとして知られています。
買取価格は40万~80万円と、数ある遊戯王カードの中でもトップクラスです。同大会の参加賞として配布された字レアバージョンも人気があります。
竜騎士ブラック・マジシャン・ガール
2014年発売の「コレクターズパック-伝説の決闘者編-」で登場したカードです。
最初に紹介した「ブラック・マジシャン・ガール」が融合素材になっています。アニメオリジナルで遊戯が使用したことでも有名です。
コレクターズパックに入っているウルトラレアは高い価値が付きませんが、アジア版でのみ封入されているシークレットレアは特別高価な金額で取引されています。通称「亜シク」と呼ばれているタイプのものです。こちらであれば、買取価格は30,000~40,000円に跳ね上がります。
2019年に発売された「20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION」にて、ブラックマジシャンを主軸としたデッキのサポートカードが追加さたことから、一時期価格が高騰したこともあります。
灰流うらら(手札誘発娘)
現在の環境デッキでも使われている、特殊な手札誘発効果を持った効果モンスターです。買取店でもよく、高額の品としてラインナップされていますね。
画像は最もよく使われている「灰流うらら」ですが、関連カードは2015年に発売した「クロスオーバー・ソウルズ」の「幽鬼うさぎ」からスタートしました。
見た目がいわゆる「萌え」系の少女をコンセプトにしたもので、他にも「儚無みずき」「浮幽さくら」「屋敷わらし」があります。
5枚のシリーズ系カードで、どのイラストもアドが高いことからコレクション目的で集めるプレイヤーも少なくありません。
いわゆる手札誘発の効果を持つカードで、一部は相手のターンに発動できる柔軟性や環境に刺さりやすい効果であることなどが評価され、多くのプレイヤーが実戦で使用しています。
色々なバージョンが存在しますが、特に「20thシークレットレア」は高額で取引されています。
現環境に刺さりやすくデッキ採用率の高い「灰流うらら」であれば、買取価格は20,000円を超えるなど、カードによっては数万円単位の価値が付きます。
清冽の水霊使いエリア(霊使い)
「霊使い」をテーマとしたデッキで有名なモンスターです。画像のカードは10期で登場したリメイクバージョンで、30,000円ほどで取引されています。
霊使いのシリーズには「地霊使いアウス」、「水霊使いエリア」、「火霊使いヒータ」、「風霊使いウィン」、「闇霊使いダルク」、「光霊使いライナ」といった6種類の基本キャラクターが存在します。各属性にまつわる効果を持っているのが特徴です。
さらに、闇と光を除いた四属性に関しては「憑依装着」後の姿と「霊術」のカード別に存在するなど、非常にバリエーションが豊富です。大人になった姿も別にデザイン化されています。
こうしたコンセプトの奥深さから、ファンデッキとして高い人気を得ています。それだけに留まらず、スリーブセットなどの関連商品や二次創作も数多く存在しており、根強い人気を誇っているのがこの「霊使い」シリーズです。
2014年には「憑依解放」、さらに2019年には「憑依覚醒」といった強力なサポートカードが登場しており、今後も注目のテーマデッキとなることが予測されます。
ゴーストリックの駄天使(ゴーストリック)
9期に登場したスーパーレアのエクシーズモンスターです。「SHADOW SPECTERS」のパックでテーマ化され、関連カードが複数追加されました。
「ゴーストリック」は、世界各地で語り継がれているような妖怪がコンセプトになっており、独特の雰囲気を持ったデッキテーマとなっています。
条件はかなり厳しいですが、効果に書かれてあるように「特殊勝利」が可能なモンスターでもあり、難易度の高い個性的なデッキです。
ゴーストリックのテーマをデザイン化したスリーブも人気があります。
ドリアード
引用元:https://fullahead-yugi.com
昔、カードダスで販売されたBOOSTER3で手に入った通常モンスターです。
見て分かるように、何の変哲もない初期特有の一般的なバニラですが、カードデザインの良さと希少性からコレクターに需要があります。初期ものであれば、価格はなんとノーマルにも関わらず400円前後です。
後に「精霊術師ドリアード」という儀式モンスターとしてリメイクされるなど、公式からも愛されているキャラクターです。10期のCIRCUIT BREAKではなんと「精霊神后 ドリアード」として、シークレットでの進出を果たします。
引用元:http://gs-kaitori.shop-pro.jp
ちなみに「精霊術師ドリアード」は、海外版パック限定でアルティメットレアが存在しており、オークション等で高額な取引が行われている点も注目ポイントです。
自分だけのお気に入りを見つけよう!
カードのイラストが好きかどうかは好みがあるため、必ずしもここで挙げたカードが全てではありません。過去のノーマルカードやテーマデッキから色々なカードをチェックして、お気に入りのカードを見つけてみてはいかがでしょうか?