遊戯王カードと言えば、1999年に第1弾として発売された「Vol.」シリーズのパックが大ヒットしました。それから2000年までにかけて、全盛期と言える絶大な人気を得た歴史があります。


旧遊戯王カードには一体どのくらいの価値があるのか、詳しく見ていきたいと思います。
旧遊戯王カードとは?

第1期に発売されたカードは、見た目でも簡単に判別できます。
まず、旧遊戯王カードは下部の説明欄が非常に小さく、文字数も少ないのが特徴です。今のように下部全体へ具体的な効果が書かれてあるわけではなく、左下の限られたスペースで、少ない説明文が載せてあります。
右下には攻撃力・守備力を表記するスペースが大きく設けられるなど、現在とは全く異なったカードデザインです。当時は効果モンスターが少なく、シンプルに攻守の高さで戦っていたことが大きな理由でしょう。
また、右下にある「ST17-JP041」といったようなカードナンバーも記されていません。防犯用途で使われている銀色の小さなシールも存在していないため、これらを確認すれば古いカードであるかどうかをすぐに判断できます。

価値が高いカードの特徴

市販パックと構築済みデッキ
「Vol.1~7」までの市販パックから手に入るカードでは、「ブラック・マジシャン」や「真紅眼の黒竜」といった、原作でよく切り札に使われていたカードが高い傾向にあります。「青眼の白龍」も同じ理由から人気がありますが、こちらは構築済みデッキでのみ入手可能でした。


原作でも有名だったこれらのカードには、それぞれ専用デッキも存在しています。現在でもシナジーを持ったコンボカードが登場しているため、構築デッキとして実際に使う場面があるというのも需要が高い理由になっているようです。
また、初期パックはシークレットの封入率が非常に低かったため、シークレットレアというだけで比較的高く売れます。
限定品
初期のカードで特に高い値段が付きやすいのが、ゲームボーイソフトの同梱カードです。
当時、大ヒットした「遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記」に、確率で封入されていたシークレットレアカードが非常に高い価格で取引されています。


他にも、公式大会やイベントで配布されたカードも希少性が高く、高値が付いています。優秀な成績を収めたプレイヤーのみに配られるカードは更に高い値段が付くため、持っている方は高額買取の大チャンスです。
初期の高額カード一覧

※所持者が少ない大会限定カード除く
※買取価格はあくまで参考です。
ホーリー・ナイト・ドラゴン
引用元:https://www.torecolo.jp
買取価格:100,000~130,000円
ゲームボーイソフト「遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記」の同梱カードです。
確率が2~3%とも言われる、封入率が非常に低いシークレット枠の1枠。再録もされていますが、初期のデザインはこれだけなのですぐに見分けが付きます。
実用性には欠けるものの、コレクションとしての価値が非常に高いカードです。
究極完全態・グレート・モス
引用元:https://www.torecolo.jp
買取価格:100,000円
同じく「遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記」の同梱カードで、封入率の低さが特徴です。こちらは効果モンスターですが、召喚する条件が厳しく強力な効果も持っていないため実用性に欠けます。
「ホーリー・ナイト・ドラゴン」と並んで弱いカードです。しかし、どちらも過去に市販で手に入り、なおかつ実用性のないものとしてはずば抜けて値段が高いカードと言えるでしょう。
青眼の白龍
引用元:https://www.torecolo.jp
買取価格:6,000~7,000円
初の構築済みデッキである「スターターボックス」に入っていたウルトラレアカードです。Vol.1パックのイラストに描かれてあったモンスターですが、最初期である当時はそちらには入っておらず、スターターボックスでしか入手できませんでした。
もし、こちらの初期デザインでシークレットレア(イベント限定品)だった場合には一気に値段が跳ね上がります。
昔は攻撃力が他と比べても圧倒的だったことからパワーカードのひとつでしたが、現在でもこのカードを軸とした専用デッキが一部で使われています。「青眼の亜白龍」や「青き眼の賢士」といった関連カードが非常に豊富で、攻撃力の高さだけでなく、様々な戦術を駆使して戦うこが可能です。
一時期を境に価格が50%ほど下落するなどかなり値動きが激しいため、今後も目が離せないカードとなっています。
ブラック・マジシャン
引用元:https://www.torecolo.jp
買取価格:6,000円
第1弾パックであるVol.1収録のウルトラレアカードです。
Vol.1にはシークレットレアが入っておらず、最高レアリティがウルトラレアとなっていました。その2枠の内、原作の主人公である遊戯の切り札として使われていたこのカードが実質、1番の当たりだったと言っても過言ではないでしょう。
お馴染みの「ブラックマジシャンガール」や「黒・魔・導」といったサポートカードが豊富で、専用デッキも構築できます。かつては「青眼の白龍」との攻撃力の差をそうしたカードで補っていました。現在ではどちらもサポートカードが大量に追加されていますね。
真紅眼の黒竜
引用元:https://www.torecolo.jp
買取価格:6,000円
Vol.3のパックに収録されていたウルトラレアカードです。
レッドアイズと言えばアルティメットレアが非常に人気が高いですが、こちらの初期版も美品であればコレクターに高い需要があります。
ブルーアイズと同じく「黒竜の雛」や「黒炎弾」といったサポートカードが複数存在しているため、専用デッキが組みやすいのも魅力のひとつです。何より、いつになっても色あせないかっこいいモンスターデザインが最大の魅力となっているのではないでしょうか。
ハーピィ・レディ三姉妹
引用元:https://www.torecolo.jp
買取価格:2,000~3,000円
Vol.4に入っていたシークレットレアカードです。
原作では王国編において、孔雀舞が遊戯との大事な一戦で強力な使い方をしてきたことでも知られています。
実際のデュエルでは、ハーピィ・レディをメインテーマとしたデッキで使うことができます。
2018年には孔雀舞がメインビジュアルに描かれたパックが発売され、強力なサポートカードが追加されました。しかし、元の攻撃力が弱く依然として使いづらいことから、実用性は低めの完全なファンデッキ止まりとなっています。
ただ、当時のシークレットレアは中々当たらなかったため、希少なカードとしてコレクターに需要があります。
竜騎士ガイア
引用元:https://www.torecolo.jp
買取価格:2,000~3,000円
Vol.3に収録されたシークレットレアです。
パックで初めてシークレットレアというレアリティが登場し、その第1号を飾ったカードでもあるため、コレクションとして人気があります。
ハーピィ・レディ三姉妹と同じく当時としては希少なシークレット枠です。
後に続いて登場したVol.6の「グレート・モス」や「千年竜」も1,000円前後の買取価格が付いています。Vol.5では「ブラック・デーモンズ・ドラゴン」のパラレルレアが同様の価格帯です。
その他(スーパー、ノーマルレア)
引用元:https://www.torecolo.jp
買取価格:1,000円
スーパーレアではVol.1の「ブラックホール」が1,000円と、高めの買取価格になっています。他、地割れ、サンダーボルト、融合、死者蘇生の美品も貴重です。
ノーマルレアでは、Vol.7の「クリボー」が今でも使える汎用カードということもあり、700円ほどの価格で取引されています。Vol.6の「ベビードラゴン」も450円と、ノーマルとしては高価です。
初期カードを安く買い取る業者に注意!
初期の遊戯王カードはデュエルで使えるほど強力なカードはほとんどないものの、その希少性から今でもコレクターに高い需要があります。
ただ、昔のカードは適正価格を見極めるのは難しいため、買取に出す際には注意が必要です。



事前に買取サイトで情報収集をして、旧カードにもしっかりと価値を付けてくれるサイトを選ぶようにしましょう。